農業と環境問題

森林破壊、海洋汚染、地球温暖化、土壌劣化、生物多様性の損失。

 

世界には様々な環境問題がある。

 

大昔、地上に上陸した植物は、「光合成」という素晴らしい機能を用いて、

二酸化炭素に覆われた地球を生命にとって暮らし良い環境にくれた。

 

微生物もまた「物質循環」の要として地球の環境に貢献している。

 

しかし、いま地球規模で環境に危機が訪れているという。

 

数十年前まで対岸の火事だった環境問題は、私たちにとって無視できないものになっているという。

 

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農業も環境と大きく関わっており、「自然に優しい産業だ!」と言いながら、大きく負荷をかけている。

 

化石燃料消費による二酸化炭素放出。

水田、畜産からのメタンガス放出

肥料流亡による水質汚染

農薬による生態系負荷

 

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農業は、食料供給、国土保全、文化的価値など多面的機能を有しているが、

 

他方、環境に負荷をかけすぎる「非」持続的農業は物質循環を崩す一因となっている。

 

日本では

水田が多いこと

有機物補給がされている

ことから余り問題になっていないが

 

世界では過度な耕作による土壌劣化、あるいは土壌そのものが消失している地域もある。

 

有機農業、自然農法は「保全型農業」として注目されているが

自然から見れば「コンクリートジャングルよりは”まし”」位で

 

開墾し、種を播き、苗を植えること自体が脅威なのかもしれない。

 

自然農法は、たしかに環境に配慮された農法だ。

自然に優しい農業でもある。

 

しかし、「環境問題の解決」とは次元の違う話でもある。

 

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『作物を育てていること自体が環境に負荷をかけている』

 

この事実を忘れずに、自然農法と向き合っていきたい。

そんな風に思う。