自然農の壁 栽培編 3つ目は『低い労働生産性』です。
労働生産性は所得を労働時間で割った、1時間当たりの所得になり、産業にとって重要な指標になります。
特に人力による作業が多くなる自然農法は、労働生産性が低くなりやすく、この向上が優先課題になっています。
しかしながら
①高い観察力を保ち
②雑草管理に時間を割き
③栽培に繊細さを要求される
ことから多くの労力を要し、労働生産性は低下する傾向にあります。
たとえ庭先直売やネット販売により高単価を維持できるとしても、顧客管理、代金回収、発送事務などが必要となります。
生産性の低さは、産業としての自然農にとって致命的な弱点であり、仮に自然農法がこの問題を克服しているのならば、すでに全国に普及しているでしょう。
労働生産性の低下は単に労働力が必要と言うことではなく、単価・収量(=収入)にも影響され
「農産物価格の低迷」や「高度な栽培技術」が関係していることは、もはや言うまでもないでしょう。