自然農の『壁』を超えていけ!!

さて、シリーズ「自然農の壁」を書き終えました。

もう一度、列挙してみましょう。

<経営外部>

①温暖湿潤な気候

②家族の反対

③無農薬表示ができない

④農業の大規模化

⑤農村の人口減少

⑥厳しい出荷規格

⑦行政・農業委員会の壁

⑧美しすぎる農産物

⑨市場流通制度

⑩人間の固定観念

 

<経営内部>

①高度な栽培技術

②安定性の欠如

③低い労働生産性

 

・・・・。

シリーズ「自然農の壁」 いかがでしたか?

少し複雑な気持ちになったかもしれません。

 

たしかに「壁」は存在します。

しかし悲観することはないと思います。

 

全国には課題に立ち向かっている多くの農家がおり、自然野菜を愛する多くの人がいます。

 

・・・・。

私たちには、今まさに育んでいる土壌があり

土壌からは、微生物の胎動が聞こえます。

 

微生物が動かす、物質循環は

有限の物質を、無限に導き

 

生命力溢れる土壌は

作物を優しく包み込みます。

 

敵視される雑草は味方でもあり

脅威とされる虫・菌は、戦友でもあります。

 

時に厳しい自然は、時にヒントをくれ

時に希望をくれます。

 

自然に寄り添うことは、自然を受け入れることです。

自然には多くの学びがあり、力をくれます。

 

・・・・。

先人の熱い想いは

私たちに健全な土壌を遺してくれました。

 

古来より続いてきた農業は

列島の原風景を形成し、伝統文化を育みました。

 

緑豊かな田園に心揺さぶられ

緑豊かな農村に心落ち着くのは なぜでしょう。

 

燃え上がる朝陽に勇気をもらい

燃え落ちる夕陽に感謝するのは なぜでしょう。

 

吹き荒れる風雨に畏れを抱き

母なる大地に懐かしさを抱くのは なぜでしょう。

 

自然には心を動かす ”なにか” があるのです。

 

・・・・。

自然農実践者は、栽培難易の高さから

今はまだ各地に点在するにすぎません。

 

しかし、いつしか経営内外の課題を克服し

点はやがて、線から面へなるでしょう。

 

波紋はやがて ”うねり” になります。

 

食の安心・安全

農業と環境問題

農業の文化的価値

農業が有する国土強靱機能

農業がもたらす精神的な安らぎ

 

全てを包括する栽培法として

自然農が輝く時代は、すぐそこです。