自然農の壁 ~農村の人口減~

前回、農業の大規模化と関連がありますが、今回は「農村の人口減少」について書いておきましょう。

 

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前回の繰り返しになりますが

肥料、農薬、除草剤。そして機械化による近代農業の確立は、都市部への若い労働力の移動を促し、農業は大規模化を続けました。

 

それと同時に

①農村の人口減少

②後継者不足

③農村の高齢化

が進んでいます。

 

この農村の人口減、自然農や有機農業の発展にも少々関係性があります。

 

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近年、少しずつ需要が増えている自然農野菜。

私たち自然農に携わる者も嬉しい限りであり、これからも取り組む方が増えて欲しいと思いますが、

何しろ除草も収穫も選別も手間がかかる事が多くなります。

 

しかし、すでに若い働き手の少なくなった農村社会。

残念ながら農村には、その手間を賄うだけの人手がいないのです。

 

そうです。

絶対的なマンパワーを失い、化学と科学に頼らざるを得なくなった農村にあって、自然農の拡大は容易なものでは無くなってしまっているのです。

 

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『人は城、人は石垣、人は堀』

 

いつの時代でも人材(人財)が最重要です。

家業を継ぐ若い農家

いったんは実家を離れたUターン

農業に魅力を感じた新規就農者

 

農村の新たな人財は、日本農業の宝であると確信しています。