私の悔恨

ホームページの経歴を見て頂けると分かりますが、私は以前、農協に勤めていました。

そこでは農業と農家に直接関わり合いのある部署におり、補助金を使った農業の大規模化、農薬や化学肥料を使った栽培方法の普及に携わっていました。

そんな私が、農協を辞めて旭川市で自然農法に取り組むようになり早くも10年が過ぎましたが

 

『化学的な農業から少しでも脱却して欲しい消費者の声に、農業はどれほど耳を傾けてきたのだろうか。』

と強く自問自答するようになりました。

 

また、この問いはかつて近代農業に関わり、それを強く推進してきた私の自問自答、「悔恨の問い」でもあるのです。

 

残念ながら、生産と消費の間には壁が存在しています。

化け物とも言うべき巨大な壁を作ってしまったのは、いかなる力だったのか。

それを打ち壊すには、いかなるアプローチが必要なのか。

 

私は、自分の農業から化学を遠ざけることでその答えを見つけようと思っているのです。