これまでのコラムでしてこなかった、「栽培」の話しを書き進めたいと思います。
ただ、1つ1つの野菜の特徴や栽培の注意点は後述するとして、先に私が日頃から気を付けている「無肥料・無農薬」栽培の全体像から紹介していこうと思います。
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さて、「適地適作」と「適期適作」とは農業から昔から言われることで、
土質にあった作物を栽培し、その植物が健康になる適期に育てるという当たり前の話しですが、
現在の農業は化学農薬と化学肥料を使い、いつでも・どこでも作物を栽培することが出来るようになりました。
日本の国土は狭く、急峻な山があり、海岸線が長く、火山が多いのが特徴です。
昔は化学肥料や農薬はなかったので、これら様々な土壌・土質(土地柄)の特徴に合わせた作付が行われていたのです。
自然農法では、化学的なものを使いませんので私も普段から「適地適作」を強く意識して栽培をしています。
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同じように、「適期適作」も大事です。
植物には、温度・湿度・日照・雨量など自分の好きな生育条件があります。
夏野菜は夏に、冬野菜は冬に収穫することが一番育てやすく、栄養価も高くなります(「旬」です)
ビニールハウスの整備により、適期の範囲もかなり長くなってきましたし
加温機、二酸化炭素発生装置、電照設備の使用により、本来育てられることのない時期にも収穫が出来るようになりました。
しかし、やはり「旬」ではありませんから、病気や虫が発生したり、味や栄養価が落ちますので
適期に作付することも、やはり大切なことなのです。