水はけが良く、水持ちも良い。
固すぎないし、柔らかすぎない。
理想的な土ですが、専門的に言うと『団粒構造が、発達している』と言い、
土づくりとは、その大半が団粒構造を目指したものです。
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先にイメージしてみましょう。
土の粒を小豆に見立てて、プランターに満タン入れましょう。はい、ザザッー!
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隙間なく、ぎっしり詰まりましたね。『単粒構造』といいます。
今度は、「ご飯(粘着物)」をちょっと混ぜて一緒に入れてみましょう。はい、ザザッー!
お!、小豆がご飯粒にひっついて団子になります。
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団子ひとつひとつが『団粒』で、たくさんの団子で満たされたプランターの中を『団粒構造』と言います。
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団粒とは
①土の粒子が、植物破片や腐植とともに
②微生物の粘液や菌糸によって くっ付いた
③「団子状の土の粒子」です。
団粒と団粒の間は、隙間が大きく余計な水が抜けるため、水はけが良く
団粒の中は、土の粒子同士の間に小さな隙間(毛管孔隙)があり、そこに水分が保持され水もちも良くなります。
土の粒子を微生物がくっ付けているんですね!!
なお、水を入れる水田は団粒構造になりにくいです。
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団粒は大きさによって
ミクロ団粒(0.25mm未満)と
マクロ団粒(0.25mm以上)に分けられ
マクロ団粒が多いと水はけが良くなります。
さて、土の粒子をくっ付けるのは微生物ですが、マクロ団粒は有機物が消滅し、微生物が減ると崩壊します。
が、有機物が供給されると再び形成されます。
つまり「有機物が長く畑にある」ほど団粒構造は持続し、
植物残さと雑草が、有機物として供給され続ける自然農法が、
団粒構造形成にどれだけ有効かは
もはや言うまでもないでしょう。