農業にとって必要不可欠な「土」。
当たり前のように存在する土とは何なのでしょうか?
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突然ですが質問します。
岩・石・砂・粘土 これらは「土」ですか?
..土ではありません。単なる鉱物です。
岩と石は考えから省くとして、土壌を構成している砂と粘土も岩石が風化したものに過ぎず、これだけでは作物は生産できません。
では、砂と粘土に何が混じれば「土」になり、作物は育つのでしょう?
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溶岩は やがて岩石となり粉砕されていきます。
土壌学では粉砕された大きさにより礫→粗砂→細砂→シルト→粘土に区分しますが、これだけでは「土」にはなりません。これら鉱物を土へ昇華させるには「生物」が必要です。
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岩石は物理的、化学的な風化のほか、様々な植物・微生物が生息し「生物的」作用を受けます。
それら動植物遺体は新たな生命の足がかりとなり、さらに動植物遺体が折り重なり鉱物に混じっていきます。
すなわち「土」とは
砂や粘土に有機物が混じったものであり
土そのものが「生命のある有機物」なのです。