シリーズ「自然農の壁」
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さて、これまで農業構造、農政、行政、農村、流通、消費など様々な角度から自然農に立ちはだかる『壁』を見つめてきました。
今回は、また少し視点を変えましょう。
それは..。
無肥料で作物は成長しない。
無農薬で品質は良くならない。
雑草は役に立たない。
という『固定観念』の壁です。
あまりに長く続いてきた肥料、農薬、除草剤による栽培は、ある意味「化学と科学の神話」のように農業界に刷り込まれています。
それもそうでしょう。
農業とは虫・草・菌を人間がコントロールするものだと教わってきたのですから。
この「固定観念」
近代農業に長く携わっているほど強くなり、泥に足を取られたかのように一歩も動けなくなり、自然農にチャレンジしてみようという気持ちすら失わせてしまいます。
その点、他産業から参入する新規就農者は「固定観念」がないので取り組みやすいかもしれません。
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『自然農では育たない』
自然農最大の障壁は、案外と「人間の心の中」にあるのかもしれません。