私の自然農法⑤ ~水やりは少ない方が良い~

家庭菜園をされる方から、水やり頻度について質問を受けることが多々あり、

水やりには、水の量、回数、その時間帯、水やりをする場所など様々な事柄が関連します。

 

これらを解説するには土壌状態、天候、生育状況によって刻々と変化する状況を知らなければなりませんから、ここではとてもむりですが、総じて言えることは「水やりは多いよりも少ない方が良い」ということです。

 

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さて、植物が成長するには光合成のための太陽光のほかに、成長を促す水と養分が必要です。

このうち太陽光を受け止めるのは「葉」ですが、水と養分を吸収するのは「根」です。(一部は葉からも吸収されますが)

 

栽培は「根作り」が大切なのはご存じだと思いますが、

「根」が伸び続けるには土の中に「酸素」が必要です。それは、根が私たちと同じように「呼吸」をして成長のエネルギーを得ているからです。

 

根のつくり(構造)や土壌の気相の話しは別の機会に譲りますが

水やりが多すぎると、土がベチャベチャになり酸素が足りなくなってしまいます。

 

このような状態になると、根は酸素欠乏になり伸びなくなり、行き過ぎた酸欠は「根腐れ」という症状になってしまいます。

 

水やりは多いよりも少ない方が根が伸びやすいのです。