前回書いた「若苗を植える」に付随したことですが、「苗」というのは見た目が小さくても大丈夫なものです。
ホームセンターなどで売られている大きな苗と自然農法で育てた苗を比べると、その大きさは一目瞭然で、自然農法の苗はとても弱々しく見えることもあります。
しかし、「苗」というのは地上部(目に見える茎と葉)だけで判断するものではなく、あくまでも地上部とポット(トレイ)の根の『バランス』が大切なのです。
なかなか分かりづらいのですが、ポット鉢でとても大きくなっている苗というのは、案外と地上部に対しての根が少なくなっている場合が多く、このような苗を植えると成長に対しての値の量が不足することになりますから、実を付ける頃になると病気になりやすくなったりと弊害が出てきやすくなります。
一方、地上部が小さな苗というのは総じて、根の量と地上部の量がバランス良くなっているものです。
かえって、地上部が小さい時は根の量が勝っているので、植え替えたあともガッシリとした成長を続け病気に強いものです。
苗が小さいと、「肥料が足りないのでは?」と心配になる気持ちも分かりますが
大事なのは苗の大きさではなく、根との「バランス」ですから心配ご無用なのです。