私たち農家は「農地」をとても大切にしている。
いえ、農業に携わる方なら誰しもが愛情をもち「土壌」と向き合っているだろう。
日本人の土壌を愛する気持ちは本当に素晴らしいと思う。
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日本における農耕の歴史は縄文時代には既にはじまり
弥生時代中期にもなると東北地方まで稲作が広がっていたようである。
いずれにしても紀元前から盛んに農業が行われていたことになる。
今のように農業機械もなく、化学肥料も農薬も無い時代から私たちの祖先は、
太陽、水、風、大地に尊敬と畏怖の念を抱きながら、生命と健康を守る土壌を現世まで繋いでくれた。
その間
幾度、災害に見舞われただろうか
何度、不作に見舞われただろうか
それでも諦めることなく、健全な土壌を繋いでくれた。
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私たちが踏めしめる大地には生命が存在している。
生命誕生以来40億年、土壌を育んだ微生物がいる。
「土」には多くの学びがあり
「農業」には多くの価値がある。
健全な土壌を私たちに繋いだ先人たちの想いはいかほどのものだったろうか。
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健全な土壌を繋いでいくために
農業が輝きを失わないために
何をすべきだろうか。
農業のカタチは様々であり
私たち生産者は、あらゆる選択肢をもっている。
消費のカタチは様々であり
私たち消費者も、あらゆる選択肢をもっている。
どんなに社会が変わっても、農業が輝きを失わないため
私たちは、どんな選択をするべきだろうか。