発芽の重要性

発芽から収穫に至る農作業のなかで一番重要な作業は「種まき」です。

 

栽培途中の水やり、整枝ももちろん大切ですが、種まきの重要性には勝てません。

なぜなら、収量・品質を高めることは

一般栽培であれ、自然農法であれ、『いかに均一に発芽させるか』にかかっているからです。

 

しかし、残念ながら、発芽が占める重要性は思いのほか軽視されているように感じます。

 

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芽生えの確立を思い出してください。

芽の出たところと、出ていないところが混在していたらどうでしょうか?

発芽のバラツキ(成長のバラツキ)があったらどうでしょうか?

 

「出芽がばらつくのも自然らしい」と言えば、もっともらしい言い訳に聞こえますが、単なる負け犬の遠吠えです(私もたまに言っていますが 笑)

 

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作物を育てるのが上手な篤農家は「発芽を揃えるのが上手い」

反対に経営の悪い農家は「発芽が揃わない」

これは、25年もの間、様々な農家と付き合ってきた私の経験から言えます。

 

発芽をばらつかせてしまうと、育てる前から「減収確定」です。

 

農作業はとかく、土づくりや水やりに目が行きがちですが「均一に発芽させる」重要性を忘れてはいけません。

 

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それでは、このあと何回かに分けて

受粉から胚発生、種子構造、発芽から芽生えの確立にいたる過程を一緒に学んでいきましょう。