日本が誇る水田農業①

私は子供の頃から「お米」が大好きで、今でも3食必ずご飯を食べます。

 

しかし、国内では消費量が下がり続け、かつて1400万トンを超えた年間生産量は現在、700万トンを割り込んでいます。私は野菜農家ですが、今回は「水田(水稲)農業」がいかに素晴らしいか、そして環境や国土保全にいかに貢献しているか書いてみたいと思います。

 

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SDGsでは第2項目に

「飢餓の撲滅」

「食料の安定確保」

「持続可能な農業推進」を掲げています。

 

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さて、水田を有する日本では殆ど問題になりませんが、世界的に見ると

・過度な耕作による土壌劣化

・無理なかんがいによる地下水枯渇

・乾燥地域の塩類障害

などで、土壌そのものが消失する危機に直面している地域もあります。かつて栄えた古代ギリシャもメソポタミア文明も塩類障害で滅んだと言われ、現代でも大穀倉地帯では深耕、単作化、有機物欠乏、収穫後の裸地などにより土壌が風雨にされされ流亡しています。

 

対して水田は、田んぼに水をため込むため土壌流亡、塩類障害を回避でき「土壌資源の保全」に大いに貢献し、森林から引き込む水からは豊富な養分がイネに供給されます。さらに田んぼに水を張るため好気性菌(カビ)の繁殖が抑えられ病害が少なくなります。

さらに水稲には「連作障害が起きない」という決定的なメリットがあり、古来より連綿が続く稲作は日本人の食と文化を支えてきました。

この話は次回、詳しく書いていきましょう。