さて、植物を構成するのは「水」、「炭水化物」、「タンパク質」が殆どで少量の灰分を含みます。
水はH と O
炭水化物はH O C です。
タンパク質はこれにNが加わりますが植物を構成する元素はほぼ H、O、Cと言えます。
水(H、O)は根から
炭素(C)は葉から二酸化炭素を取り込み
ブドウ糖(C6H12O6)がつくられます。
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私はこのとき、単純に
「ん?肥料分はどこに言った」という素朴な疑問を抱きました。
つまり、施肥で与えているN、P、K、Ca、Mgほか肥料元素は植物に蓄積される成分から見ると、ほんの一部に過ぎないということになります。
植物は、身体の大部分を「光合成」で自らつくる事ができるのです。
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たしかに要素欠乏症は存在します。
植物にとってN,P、Kほか必須・微量元素が生理代謝に必要なことも分かります。
肥料成分がいらない、そんなことにもならないでしょう。水耕栽培が成り立たなくなります。
しかし
「肥料3要素に代表される多量元素とは、人為的に多量に施肥しなければならないものなのか?」
「土壌養分を十分に吸うことができれば、賄うことができるのではないか?」
『植物を構成する大部分は自然界に存在する水と二酸化炭素から得られる。』
この事実は私を無肥料栽培に向かわせる、きっかけの一つになりました。
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肥料は従たるものであり、主たるものは植物である。
植物の活性を高めるものは「根」であり、
根の活性を高めるものは「土」であり「微生物」である。
『土と生物の力を発揮させ、植物残さによる自己施肥機能を用いれば、従たる肥料は不要である。』
就農当時の青臭い考えです。
反論あるかもしれませんが、私の備忘録として、ご笑覧頂けたら幸いです。